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reported by...「Kiyoka」

Kiyoka

オペラ歌手を目指しイタリアのマルケ州に留学中。作曲家ロッシーニの故郷としても有名な都市「ペーザロ」の国際コンクールで第一位を獲得しました!

reported from....「Pesaro(Italy)」

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#16 アドリア海の家

マルケ州ペーザロ、アドリア海に面した丘の上に建つシストさんのお宅。愛犬コリーのジョット君が出迎えてくれました。このお宅は2次大戦中にドイツのとある伯爵夫人が所有していたもので、後に長く放置され今からおよそ30年ほど前にシストさんが購入したお宅だそうです。
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当時お宅からはたくさんのファシズムに関する文書が見つかったとか。写真は裏口にあたるテラスからで、その下には一面アドリア海が広がっています。奥様のモニカさんはチェコ人で大のアンティーク家具の収集家。1800年代と思われるとても古そうな代々の家族の肖像画も。とにかくすべてがアンティーク。とても高そうな…と思いきや、広場の骨董市などで掘り出し物を見つけては手軽に上手に買い物されているそう。夏は屋根裏部屋をリゾートで訪れるお客さんに貸し出しているそうです。アドリア海と大自然に囲まれて心からリラックスできるお宅でした。

#15 1500年代の家

ロンバルディア州ベルガモの中でも最も古いといわれる通り、Borgo Canale。これらは1500年代の家々だそうです。道路 も石を敷き詰めて作られた、古えの時代を思わせてくれるもので車が通るとガタゴトガタゴトとすごい音がします。建物の壁の変色や亀 裂、剥がれ落ちた跡などを見ていると、「なるほど、1500年代か」と頷けてきます。
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でも今でも人がちゃんと住んでいるし、お 店もやっています。数軒先には、ベルガモが生んだ大作曲家ガエターノ・ドニゼッティ(1797-1848)の生家があります。500 年もの長い長い間変わらずこの場所で、移り変わっていく街の様子や人々の暮らしを見続けているんですね。ベルガモは面白い街で、同じ 街の中で非常に高低さがあり、歴史的に中心だった場所はすべて高い地区にあります。低い場所にある近代的な新市街から見上げる中世の 旧市街はそれは美しいものです。

#14 Asiago

ヴェネト州アジアゴ(Asiago)を訪ねました。土地と同じ名前のチーズ、アジアゴで有名な小さな町です。チーズのアジアゴは、近隣の土地にしか出回らないそれは美味しい貴重なチーズです。アジアゴは、ヴェネトとトレンティーノ-アルト・アーディジェ州のほぼ州境に位置する山間の町で、降雪もあり冬季観光の名所、別荘地でもあります。
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地理的にスイスやオーストリアに近づくため、屋根の形などがイタリア中部などの標準的な家と比べ大分変わり、このあたりの家はほとんどがこの写真のようにとんがった形をしています。外壁には花模様の装飾、美しく正確に並んだ窓はまるで小さなホテルを思わせるようです。独創的な中にも田舎らしい落ち着きのある家です。

#13 絵のある家

新年明けましておめでとうございます。みなさんにとって喜びに満ちた明るい2010年になりますように
今回はミラノを擁するロンバルディア州マントヴァのダニエラさんのお宅に伺いました。明るい黄色の壁にはたくさんの絵が所狭しとばかりに飾ってあります。反対側の壁にも大きな額のものや、モダン、アジア・アフリカなどから集めた珍しい絵がびっしり。でも明るい壁色のせいか不思議と窮屈感はなく、むしろアンティークの家具との調和や温かさを感じました。
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家具の一つはなんと1600年代の物だそうで、家が買えるほどの価値のある物だとか。個性と寛ぎの両面を見せてくれる素敵な家です。

#12 クリスマスの家

ついこの間明けたばかりの2009年もまもなく終わりを迎えようとしています。今回はクリスマスの家をレポートしたいと思います。
クリスマスシーズンが近づくと、街の広場には可愛らしい小さな家々が立ち並びます。メルカティーニ・ディ・ナターレMercatini di natale といってクリスマス用の飾りやキャンドル、お菓子やチーズなどのお店です。形は同じですが中身は様々。私の住む街ペーザロでは12日から始まりましたが、街によって多少異なり、またフランスやドイツなど他のヨーロッパの国々では11月末から始まるところも多いようです。
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こちらではプレゼント交換の習慣があるためプレゼントになるような小物やアクセサリー、お花や、寒さをしのぐホットワイン、食べ物など幅広い種類のお店が立ち並び、お客さんの目を楽しませてくれます。土日にはたくさんの人々で賑わい、まさにこの時期の風物詩ともいえるクリスマスの小さな家です。

#11 水辺の家

今回はヴェネト州バッサーノ・デル・グラッパを訪れました。

街の中心にあるヴェッキオ橋からの風景です。家の造りは見てわかるように、水辺ならではの高い 窓に特徴があります。増水に耐えられるようにしてあるんですね。この街は名前の通りグラッパ山の麓に位置し、蒸留酒グラッパの生産地としても名高く、美し いブレンタ川が街を貫くように流れています。
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春には白アスパラが特産物として有名でレストランなどでは季節になるとよく出されます。北イタリアでしか食べ られない白アスパラは本当に肉厚で美味しいんです。

バッサーノはヘミングウェイが「武器よさらば」を書いた場所としても知られています。観光地とは程遠い 小さな街ですが、いかにも北イタリアらしい静かな落ち着いた街で私のおすすめの場所のひとつです。

#10 イタリアの中の日本

マルケ州ウルビーノのマルチェッロさんのお宅。

この日は彼のお誕生日パーティーで、日本が大好きな彼にちなんでパーティーのテーマは「日本」。招待客は思い思いの日本を表現して訪れます。
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野原に中にぽつんと佇むアンティークな家の庭先には、「おでん」「ラーメン」「いらっしゃい」「とんかつ」などののぼりが立ち、そこに着物や浴衣で訪れる大勢の人を見るとここはもう正しく「日本」。浴衣からフードが出ていたり、帯がなかったり、チャイナ服の女性も!太巻きや大きな鉄板でのお好み焼きが振舞われ、みんな大満足の様子。
その空間に集まる人や空気から生まれる様々なコミュニティーの可能性を感じた一日でした。

#9 色のある家

ヴェネト州ヴィチェンツァ郊外のマロスティカという小さな町。
ロレッタさんのお宅は現在改装中です。写真に全て収めることができませんでしたが、壁の色を8色使いにした、現代的で明るく個性的なアパートです。白、紫、グレー、水色、薄ピンク、黄緑、淡いオレンジ、クリーム色。写真手前のお部屋がダイニングにあたります。紫の壁の向こうにキッチン、紫の壁と向かい合う壁がグレーです。部屋全体をグレーにすると暗くなりすぎてしまうため、白を基調に紫とグレーの壁を一枚ずつ入れることにしたとか。
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廊下には黒地に細かい鏡を施したクローゼット、手前から黄緑、水色の廊下が続きます。その奥に白い扉で見え難いですがピンク色のお部屋、その更に奥に2つ、淡いオレンジとクリーム色のお部屋があります。1歩入った瞬間に、明るく元気な気分にさせてくれるお宅です。

#8 大自然の中の家

今回ご紹介するのはマルケ州、ペーザロ郊外のノヴィラーラという山間の小さな町にあるセルジョさんのお宅です。

大自然の中にある、童話に出てくるようなレンガ造りの大きなお家です。左手前の建物はワイン製造の棟で、中には発酵中のぶどうの入った大きな樽やワイン造りのためのたくさんの道具が収められています。
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右側の棟は、料理教室のためのキッチン。というのも、セルジョさんは以前シェフをしていて、その料理の腕前といったらそれは素晴らしいんです。料理教室はもちろん、ときどき大勢を招いてお料理をふるまったりするための建物です。そしてその奥が住居となっています。外には大きなお庭と畑が広がり、犬や猫、それに馬も飼っています。まさに大自然と調和した、イタリアの田舎らしい素敵なお宅です。

#7 APPARTAMENTO

今回はこちらの住宅事情の一つをご紹介します。
日本で言うマンションのことをアッパルタメントといいます。基本的には家族で住むような比較的規模の大きいものなので一人で住むとなるとかなり費用がかさみます。日本のアパートのような一人暮らし用の小さい部屋は少ないので、若者や学生達はどうするかというと、外国特有の方法があるのです。
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インターネットや電柱、スーパーなどに広告をして同志を募集し、友達同士や知らない者同士でも一緒に住んでしまうんです。私も初めは大変驚きましたが、これはこちらの住宅事情としてはとても一般的な方法です。例えば日本の3LDKのマンションに知らない者同志で3人、あるいは1部屋に2人ずつ6人で住む感覚です。もちろんトイレ・バス・キッチンは共用です。1人部屋にこだわるか、2人部屋3人部屋でもいいから費用を抑えるかの選択もできます。広告は、「真面目で清潔な人限定」とか「学生はダメ」(友達と騒いでうるさいから)、「たばこ吸わない人希望」など様々です。
私の知る限りでは最高で4部屋に11人で住んでいた友達がいます。どんな人が一緒に住むのか運次第、楽しみや不安があってなかなか面白い方法ですね。私は現在、イラク人の女の子とイタリア人の女の子と3人(全員1人部屋)で暮らしていますが、同居人に恵まれて落ち着いて生活できています。

#6 グラダーラ

今回は、マルケ州グラダーラにおじゃましました。

グラダーラは小さいながらも美しい古城で有名な街です。ミケーレさんのお宅は静かな山間に佇んでいます。築50年ほどのとにかく規模の大きな家です。表玄関、裏玄関、両脇玄関…入り口もいっぱい。地下を入れての4階建て、地下には30人くらいで食事のできるキッチン付きの広いスペースやワインの貯蔵庫、お庭には冬場は覆ってありますが大きなプール、大人数でバーべキューのできる広いテラスなど何でもあります。
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また家の前には広大な農地が広がり、野菜や果物などの他、ワイン、オリーブオイル、グラッパなども作っています。でもそれだけではないんです。鶏や兎、豚やヤギ、猪などの家畜から卵や肉、ハムやソーセージまですべて自宅で作っています。イタリアの田舎で代々受け継がれてきた、昔ながらの自然との共存や感謝、安全な食へのこだわりなどが生活の中に自然に溶け込んでいるんですね。

#5 Villa(ヴィッラ)

イタリアには今でもたくさんのヴィッラが残っています。ヴィッラとは、郊外にある邸宅や別荘を意味し、主には昔貴族の所有したお城や館を指します。
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今回は、マルケ州クープラ・マリッティマにあるヴィッラ、Bocca Bianca ボッカ・ビアンカを訪ねました。改修は行われたようですが17世紀の建物です。ヴィッラの規模はそれほど大きくはありませんが、可愛らしい中にも高貴な雰囲気を醸し出しています。写真には納まりませんでしたが左にもう一つの長い棟を持っています。左側のメインの棟は数多くのサロンを有し、絵画・美術の展示会や結婚式などにも利用され、毎年夏には音楽祭の会場にもなっています。真ん中は古い教会、右側の建物は神殿の形態をした小さな広場、後ろの森の中には高い塔がありました。手入れの行き届いた広大な芝生、公道から脇に入っていく、このヴィッラに行くためだけに作られた長い長い山道などもかつての貴族の栄光を想わせてくれます。

#4 ロッシーニの家

現在、ロッシーニ・オペラフェスティバルが初来日して、話題になっているようですね。

このオペラフェスティバルは通称ROFと言って毎年8月に現在私の住んでいる街、ペーザロで行われています。毎年このROFを観に世界中から観客が押し寄せるくらい有名な大きなイベントです。さて、ペーザロと言えば、ロッシーニの街。ロッシーニの生家があるのはもちろんのこと、通りの名前からカフェの名前、洋服屋さんや様々なお店の名前にはロッシー二と付くものばかり。ピザやカクテルまでロッシーニなんです。
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ロッシーニの生家は、その名もロッシーニ通りに割りとひっそりと佇んでいます。一階には小さなお土産屋さんがあり、中はロッシーニに纏わる宝物で埋め尽くされています。また大きな画面での彼のオペラ作品の上映も行われていて、ペーザロの見所の一つとなっています。

#3 100年の家

今回はマルケ州ペーザロ郊外のモンテッキオという山間の小さな町を訪ねました。丘の一番上に一軒ぽつりと、しかし堂々と立つのはペルリーニさん一家のお宅です。本当に大きくて内部はまるで迷路のよう、調度品なども美しくまさに豪邸です。また季節の花々やオリーブの木の立ち並ぶ広いお庭からは一面の素晴らしい景色を見渡すことができます。家の外部も内部もまだまだ新しく感じられましたが、なんと100年以上もの歴史を持つお家だそうです。
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きっと代々にわたって大切にお手入れをされてきたのでしょう。イタリアの伝統的な石造りの家は丈夫で腐敗も少なく、また地震災害もない土地柄、ここには何百年にもわたって生き続けている建物がたくさんあります。

#2 職人の家

今回はヴェネト州ヴィチェンツァの郊外、スキアヴォンという町のある家族を訪ねました。大黒柱のお父さん、ジュゼッペさんは代々続く建具や家具の工場の経営者で自らも職人として先頭に立って働きます。このお宅のすべての建具や家具、リビングの置き物までジュゼッペさんが作ったものです。一見普通のお宅ですが、内部には様々なこだわりが見られます。
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たとえばキッチンの壁のタイル。10センチ四方ほどのタイルには建具職人がカンナ掛けをしている絵が描かれています。この仕事を心から誇りに思っているジュゼッペさんらしく、よくこんな柄のタイルを見つけたな!と感心します。奥さんのフランカさんも「本当にいい家を建ててもらったのでいつまでもきれいに保ちたい」と毎日のお掃除に精を出します。そんな奥さんにいつも感謝を忘れず、頭も上がらないとか。築20年近く経つそうですが、今でもまるで新築のように美しい家です。

#1 ターラントの古い家

Taranto_3 はじめまして! 第1回は南イタリア、プーリア州にある港街ターラントのレポートです。地形でいうと長靴のヒールの付け根の内側にあたります。旧市街にある家々はとにかく古く人を寄せ付けない雰囲気さえあります。中には廃墟と化している建物もありますがちゃんと人が住んでいるんですね。この街は紀元前8世紀、スパルタの植民都市として大きな発展を遂げました。今では古代ギリシャの建物は地下に眠っていますが、あちこちに遺跡が出土し、いにしえの繁栄を思わせる独特の雰囲気を放っています。これらの家には土地柄、漁師さんや比較的貧しい人々が住んでいます。洗濯機なんてものはなく電気は電球一つだったり。古いものを大切にし、使える物は何度でも直しながら最後まで使い、ちょっとくらい貧しくたってとにかく明るく元気! すぐ目の前には真っ青な海が広がり、また近くには魚の市場やレストラン、漁船の波止場などが並んでいます。土地で採れる新鮮なお魚を食べて、美しい海と南イタリアのまぶしい太陽に抱かれてみんな力強くたくましく生きています。